【プロSteamerへの道・第4回】FTL: Faster Than Light【レビュー】

私たち二人が所有しているSteamのゲームをそれぞれがレビューする連載「プロSteamerへの道」
第4回は、一風変わった宇宙船運営ローグライク「FTL: Faster Than Light」をご紹介します。

…この調子で投稿していて、100本目は果たしていつになるんでしょうか。

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FTL: Faster Than Lightとは

プレイヤーは連邦の宇宙船の艦長となり、反乱軍の追跡を振り切りながら連邦を救うために必要なデータを届けなければならない…というおはなし。プレイヤーは資源をやりくりしつつ、ランダムで発生するイベントや戦闘をこなしつつ目標のセクターを目指します。

ゲームの流れ

このゲームは、

移動先の選択
 ↓
イベント or 戦闘
 ↓
宇宙船の整備・強化
 ↓
(以下繰り返し)

というような流れで進んでいきます。

宇宙船の選択

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ゲームを開始したら、まずは宇宙船の選択を行います。初めはベーシックな宇宙船しか選ぶことができませんが、ゲームをクリアしたり、一定の条件を満たすことで選べる宇宙船の種類やレイアウトが増えていきます。宇宙船によっては特殊な機能を持っているものもあるようです。

難易度やDLC(無料)の有無もここで選択します。なおあらかじめ断っておくとこのゲーム、かなり難しいので慣れるまではEASYでプレイするのをオススメします。(私もまだまともにクリアできてません)

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宇宙船を選択すると、こんな感じでバックストーリーが展開されます。

移動先の決定

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マップ画面を開くと、上図のように現在地点・移動可能範囲・セクターの出口が表示されます。なお、本作はローグライクですので、当然マップはプレイするたびに変化します。

移動を繰り返し、セクターの出口まで到達すると次のセクターへ移動できるという寸法です。

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移動先を選択すると、このようにランダムでイベントが発生します。何もない場合もあります。今回は反乱軍の自動艦に見つかってしまったので、有無を言わさず戦闘開始です。

戦闘

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自分の艦船に搭載された武装を駆使しながら敵艦を撃退します。艦隊戦はこのゲームのキモですが、かなり複雑なのでちょっと詳しくご紹介します。

武装には、弾数は無限だが敵艦のシールドの影響を受けるレーザー系、シールドを貫通するが弾数に限りがあるミサイル系、シールドが存在する場合は完全に無力だが艦船に大きなダメージを与えるビーム系など、いくつか種類があります。また、武装にはチャージタイムがあり、一度使用するとチャージが完了するまで使えません。場合に応じて武装を使い分けていく必要があります。

ほとんどの艦船にはシールドが張られています。シールドは1枚につきレーザー系の武装を1発分無効化します。シールドが2枚張られていればレーザー系の攻撃を2発分無効化できますが、三連装のレーザー系武装で攻撃された場合、命中すればシールドが2枚剥がれて1発は直撃する、という具合です。シールドは一定時間で回復します。

これを上記の武装のチャージタイムと合わせて考えると、レーザー系の武装で攻撃してシールドが剥がれた瞬間にビーム系の武装で敵艦を直接攻撃する、といった戦略が使えたりします。タイミング命ですね。

また、艦船は内部構造がブロック化されており、操縦室・シールド室・火器管制室など、用途が割り当てられているブロックが存在します。攻撃時は敵船のブロックを指定して行いますが、例えばシールド室が破壊されるとシールドを張ることができなくなり、火器管制室が破壊されると武装が一切使用できなくなります。つまり、敵船のどのブロックを狙って攻撃してくか、というのも重要となります。

シールド室を破壊してシールドを無効化し、次に火器管制室を破壊して敵艦に攻撃をさせないようにし、あとはじっくり料理していく、ってのが定石でしょうか。

また、当然敵船もこちらを攻撃してきますので、重要なブロックに被弾して損害が出た場合は乗組員を派遣して修理させる必要があります。これはRTSよろしく、乗組員を選択して派遣先のブロックを選択するという感じです。

まとめると、「敵船に合わせて必要な武装を選択し、適切なタイミングで適切なブロックに攻撃しつつ、被弾したら乗組員を操作してブロックを修理する」というのをリアルタイムで行うのがこのゲームの戦闘です。超忙しい!

しかし慣れてくると、冒頭に記したように本当に宇宙船を運営しているような気分になる、不思議なゲームです。

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無事敵船を撃破すると、資源が手に入ります。資源には、いわゆる通貨として扱われるスクラップパーツと、マップを移動するために必要な燃料、武装を使用するために必要なミサイルとドローンパーツの計4つが存在します。

戦闘後の整備と自船の強化

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戦闘後は被弾した箇所を修理します。最初の戦闘なのにかなり手ひどくやられていますね。

各ブロックの損害は修理することで回復しますが、宇宙船自体の損害は修理では回復できません。右上の「HULL」というゲージが自船の耐久値ですが、これがゼロになると自船が爆発四散してゲームオーバーです。

なお、このゲームには酸素の概念があります。酸素は酸素供給室から供給されますが、このブロックに損害を受けると酸素が供給できなくなり、船内の酸素が徐々に薄くなっていきます。そうなると、乗組員の体力がガリガリ削られていきます。このゲームは乗組員が全滅してもゲームオーバーなので、酸素供給室は真っ先に修理すべき重要なブロックと言えるでしょう。

また、各ブロックには損害状況がいくつかあり、ブロックに亀裂が入るとそこから酸素が漏れだしてしまったり、ブロックから出火すると自船の耐久値が徐々に減っていき、さらには隣接するブロックへ火の手がどんどん回っていきます。これらは乗組員を派遣することで低減していくことが可能です。

ちなみに、出火した場合は意図的にその部屋の酸素を排出することで、強制的に消化することも可能です。このへん、妙にリアルでユニークな要素だなと思います。

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戦闘後は取得したスクラップパーツを使用して自船を強化することが可能です。シールドを強化してシールドの枚数を増やしたり、武装スロットを強化してより多くの武装を装備できるようにすることが可能です。監視機能を強化して敵船の状況をより詳しく見られるようにする、というような機能もあります。

なお自船にはリアクター(電源)の概念があり、各機能を有効化するにはその出力を各機能に割り振っていく必要があります。機能を強化すればするほど必要な出力も上昇していくので、ただ機能を強化すればいいというわけではなく、リアクターを強化しつつ、その出力内に収まるように各機能も強化していく、という必要があります。

イベント

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マップの移動先によってはイベントが発生し、このように選択を迫られることがあります。選択肢によっては資源やパーツを入手できたり、戦闘を回避したりという良い結果になる場合もありますし、逆に不要な戦闘が発生したり、ひどい場合には問答無用で乗組員が殺害されてしまうこともあります。この「先の見えない選択肢を選ぶドキドキ感」というのもローグライクの醍醐味ですね。

なお、上図はクエストの受注イベントで、依頼を引き受けるとマップ上にマーカーが設置され、そこに移動すると報酬を得ることができます。

ショップ

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「STORE」のマーカーが設置された箇所に移動すると、ショップを利用することができます。スクラップパーツを通貨として、各種資源の補充や武装・乗組員の購入、耐久値の回復などが行えます。自船の耐久値は基本的にショップでしか回復できないので、適度に立ち寄るとよいでしょう。

…という感じで宇宙船を運営しつつ、最終目的地を目指すのがこのゲームの流れです。

まとめ

発生するイベントはランダムであり、一つの選択がゲームの流れを大きく変えるというローグライクの要素と、リアルタイムに宇宙船を運営して敵艦と戦闘するというRTSの要素が上手く合わさっており、人によっては時間を忘れてプレイしてしまうような中毒性がある作品です。どうも海外には「FTLライク」と呼ばれるジャンルが存在するほど、この作品は際立った存在のようです。

今回の記事では紹介しきれませんでしたが、乗組員を敵艦に送り込んで敵員をボコボコにする脳筋プレイ(意味が違う)や、危険な敵からはとにかく逃げまくる脱兎プレイなど、色々な遊び方が可能です。このあたりの幅の広さもこのゲームの魅力と言えるでしょう。

これだけ内容が詰まってお値段なんと980円なので、ローグライク好きなそこの貴方は今日のランチ代を節約してでも購入してみてはいかがでしょうか。

◆ ◇ ◆

余談ですが、非公式ながら日本語化も可能です。気になる方はこちらを参照ください。漢字あり / カタカナ / ひらがなの3種類から選べますが、個人的には妙な雰囲気が漂うひらがながオススメです。

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いじょう、げんばからおおくりしました。

(きじとら)